Grace心理カウンセリングの幸田です。
自律神経失調症を経験した方は多いのではないでしょうか。今回は、自律神経失調症について解説していきます。
目次
自律神経失調症とは?
自律神経失調症とは、ストレス等が原因で自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れた時に生じる様々な症状のことです。医学的に正式な病名ではなく、診断書等で診断名として用いられる場合は、ストレスや不安等からくる軽度のうつ病、神経症等の症状が一部含まれてくると考えられています。
自律神経失調症の原因
自律神経失調症の主な原因は次のとおりです。
■過度なストレス
■生活習慣の乱れ
■女性ホルモンの乱れ
■神経質な性格
■環境の変化
自律神経失調症の原因としてよく知られているのが、人間関係等によるストレスです。
強いストレスを感じている時は、交感神経が活発な状態で副交感神経が弱くなっている状態です。
自律神経失調症の特徴と症状
自律神経失調症の症状は人によって様々です。身体的な主な症状は、倦怠感や不眠、頭痛、動悸、めまい、食欲不振。胃痛、吐き気、肩こり等が挙げられます。精神的な症状としては、情緒不安定、イライラ、不安感、落ち込み、焦燥感等があります。自律神経失調症が長期化することで、精神的な負担が増し、うつ病等のリスクも高まります。
自律神経失調症の種類
自律神経失調症の種類は大きく分けて4つあります。
(1)本能性自律神経失調症
自律神経の調節機能が子供の頃から乱れやすい体質の方に起こりやすいものです。虚弱体質や低血圧の方に多く見られます。日常生活のストレスとの関連は、他のタイプほどではありません。
(2)神経症型自律神経失調症
心理的な影響が強く、少しの精神的なストレスでも敏感となって体調を崩してしまいます。
感受性が豊かなタイプが多いです。
(3)心身症型自律神経失調症
約半数を占める最も多いタイプです。日常生活のストレスから身体と精神の両方に症状が現れます。几帳面・真面目・努力家といった性格の方が当てはまりやすいです。
(4)抑うつ型自律神経失調症
心身症型自律神経失調症がさらに進行したものです。うつ症状や身体症状がみられますが、身体症状を改善する対症療法しか受けられず、長期にわたり苦しむ方が多いです。
自律神経の整え方
(1)ストレスのコントロール
散歩や軽い運動、入浴等の気軽に出来るストレス解消法から始めてみましょう。自分がリラックスできて、楽しい・心地良いと思えるような時間を意識的に設けてみましょう。これらにより、ストレスをコントロールできることもあります。
(2)生活習慣の改善
睡眠不足や運動不足は自律神経やホルモンバランスの乱れに繋がります。なるべく、規則的な睡眠と食事、適度な運動を心掛けてみましょう。
(3)薬物療法
実際に現れている症状を和らげる為の薬を処方します。痛みがあれば鎮痛剤、眠れないのであれば睡眠薬等が処方されます。ストレスや不安等のうつ症状が強い時は抗うつ剤等が処方されます。また、漢方薬や自律神経を整える薬が用いられることもあります。
(4)心理療法(カウンセリング)
精神的な悩みが原因の場合とても有効です。家族や知人には話せないこともカウンセリングであれば話せる方もいらっしゃるのではないでしょうか。話すことで物事を違う視点から見ることも時には大切です。カウンセリングを受けてみることで、ストレス軽減にも繋がり自律神経のバランスを整えることができる場合もあります。また、今は悩み等はなくても定期的にカウンセリングを受けることにより、悩みや不調の早期発見に繋がり、深刻な状況を防ぐこともできます。
最後に
自律神経失調症は誰にでも起こり得るものです。辛い症状を長期化させず、1人で悩まず医療機関の受診ややカウンセリングを受けてみてください。
Grace心理カウンセリングでは、自律神経失調症についての相談等も受けておりますので、下記よりお気軽にご予約・お問い合わせください。
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